加須市の樋遣川地区は浅間川の西にひらけた平坦な地域です。ここは古くから人々が住んでいたところで、御諸(おもろ)塚、稲荷(いなり)塚、浅間(せんげん)塚、宮西(みやにし)塚、石子(いしこ)塚、宝(たから)塚、穴咋(あなくい)塚の7つの古墳があったと伝えられ、樋遣川古墳群と呼ばれています。
現在、御諸塚、浅間塚、稲荷塚の3つ古墳が残っており、最も大きい御諸塚は直径約40m、高さ約6mの円墳で、墳頂部には御室社の社殿が建てられています。
浅間塚と稲荷塚は直径約21mと22mの円墳で、御諸塚の南約500mのところにあり、東西に並んでいます。