久喜市菖蒲町上栢間・菖蒲町下栢間地区には「栢間七塚」と呼ばれる栢間古墳群があります。
その中でも、6世紀後半に作られた前方後円墳で、全長100m(前方部幅約62m、後円径約55m)を越えて県内屈指の規模を誇るのが、この「天王山塚古墳」です。昭和6年に県の史跡に指定されました。
古墳の上には、群馬県の榛名山産の石が点在しており、この古墳の横穴式石室に使われたものの一部分と考えられています。
また、弘安5年(1282年)銘の板石塔婆、江戸時代に建立された薬師堂、文政12年(1829年)に築きはじめた富士塚も古墳上にあり、古墳時代以降も永い間、心のよりどころとして、地域の人々によって守り継がれてきたことがわかります。