4世紀終わり頃に築造された全長約70mの前方後円墳です。
平成9年7月25日に県指定史跡に指定されました。この古墳は、遠賀川に向かって延びる標高約40mの丘陵の突出した部分を利用し、南側から高く大きく見えるように造られています。
墳丘は前方部が2段、後円部3段で、斜面には石が葺かれ、壺形・円筒・朝顔形・家形の埴輪が立てられていました。後円部には、竪穴式石室が築かれ、舟形石棺が納められていました。また、九州の古墳では唯一、三種類の腕輪形石製品(鍬形石・車輪石・石釧)がセットで出土し、被葬者はヤマト王権と強い結び付きのある人物だと考えられています。また、九州で二例目となる「船」の絵が線刻された埴輪が発見されました。沖出古墳の出土品は碓井郷土館で常設展示しています。