7世紀の後半(飛鳥時代)、南大塚古墳群の一角に築造された日本最大の上円下方墳です。
上円部直径37m、下方部一辺69m、周溝外縁一辺約90m、墳丘盛土高さは5mで、墳丘や周溝一部の遺存状況は良好です。
発掘調査で墳形が明らかにされた上円下方墳としては、全国で6例目となります。
墳頂部には古墳名の由来となった山王社や、庚申塔などが安置されています。
埋葬主体部は、3室が直線的に連なる横穴式石室です。石室からは河原石の礫床、角閃石安山岩の側壁、緑泥片岩の前門柱石を検出し、須恵器、ガラス小玉、鉄釘が出土しました(出土遺物の一部は川越市立博物館で展示しています)。